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夏至

のんびる:のんびりの動詞形。のんびりする、と同義。

2024.05.04.Sat 06:12:13
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2011.08.28.Sun 02:49:15
『死の本』
著:荒俣 宏、京極 夏彦、石堂 藍、小阪 修平、宮元 啓一、田沼 靖一
監修:小池 寿子



監修に小池寿子さんが居る辺りで、好きな人は結構絞られてくるのではと思われます。フィリップ・アリエスさんとか、成瀬駒男さんとか、池上俊一さんとか好きな人も良いかもしれませんが、内容はずーっとライトで取りかかりやすいです。本のタイトルは「死の本」ですが「生と死」の本です。まあ、生があって死が存在する訳なので当然ですが。

卒論が中世ヨーロッパの死生観を扱ったものだったので(しかも対象が腐敗死骸像とか)、こういうのは大好物です。大学時代には「悪趣味だ、気持ち悪い、グロい」と周囲に罵倒され、父上にも「変わった趣味だねえ」と云われたものですが、そういうのの入口です。入門編じゃなくてあくまで入口。

生者がどう死者と関係を持とうとしたかとか、人々がどう死をみつめようとしたのかとか、死と云うネガティブなものをどう精神的に克服しようとしたのかとか、そういう系統の話が好きな人はどうぞ。定価3200円だかはハードル高いですが中古でも安く手に入るし、図書館にも…あるかなあ。紙が分厚いのと図が多いので、本当にすぐ読み終わります。読みやすいから、さくっといけるというのもある。

装丁が好きです。中身は黒い背景に文字が白抜きしてあります。脂汚れとか目立つのが難点ですね。挿絵は黒と銀の2色刷です(と云うと白と黒と銀と思われそうなの補足しますが、銀色の地に黒刷です)。ビジュアル的にも重いです。字が大きめなので、目の悪い私でも何とか眼鏡無しで読めます(※)。※コレ美容室のお供には重要。

私自身は京極夏彦さんを目的に買ったんですが、読み終えると、京極さんだけが物語なので、何か浮いています(笑)これはこれで良いのですが。
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2007.05.10.Thu 03:25:10
  


(右上リンク:原文)
Metamorphosis of a Death Symbol; The Transi Tomb in the Late Middle Ages and the Renaissance.: The Transi Tomb in the Late Middle Ages and the Renaissance (California Studies in the History of Art, 15) (ハードカバー)
Kathleen Cohen (著)

(左上リンク:和訳版)
『死と墓のイコノロジー—中世後期とルネサンスにおけるトランジ墓』
キャスリーン コーエン (著), Kathleen Cohen (原著), 小池 寿子 (翻訳)



きっと今後何年待ってもAmazonにレビューが上がることが無いだろう的1冊。安くないので、気になる方はまず、図書館でお取り寄せしてみてください。ちなみに、でかくて重いので収納スペースにも困ります。

写真が沢山収録されています。
どんな写真かなーとか思ったら、一発Googleの画像検索してみて下さい。検索ワードは"transi"。骨皮筋衛門な画像が結構出てくるかと思います。ミイラとか苦手な人は見ない事をお勧めします。限りなくミイラですが、ミイラより若干…生っぽい程度の絵が沢山出てきます。

この本を所持していると、大体の人には「悪趣味」と云われます(経験談)。

内容的にはまず一般受けしません。
ざっくり云うと中身は、黒死病の前後で、キリスト教圏の人々の「死」の捉え方がどう変わったのか、です。(*ありがちですが、王侯貴族と聖職者の資料ばっかです)
救われるのはどうすれば良いんだろう、という当時の方々の悩みと結論が墓像にこーんな形で現れてみました!という…。

ページを繰っても繰っても、骨!皮!骨!皮!みたいな、そんな本です。
個人的には超お勧めなのですが、表紙もタイトルも「読みたい!」って思わせる何かが何も無…げふげふ。

歴史に疎くても大丈夫。
予備知識が無くても大丈夫。
読み物として楽しめる本です。

内容は軽くさくさく読めます。
本が物理的に重いだけで

*この記事は、booklog投稿日時に合わせた投稿日設定がされています。
2005.05.10.Tue 03:01:52

服装史—中世編<1>
オーギュスト ラシネ (著)



マール社お得意の画像たっぷり本。
解説はさておき、絵のうまさもさておき、中世(ヨーロッパ)の服装に興味津々な方には是非ともお薦め。

現在は中古本かデッドストックでしかお見かけしない本ですが、同じくマール社から出ているミニサイズの本『民族衣装』シリーズに分散して、再編集されています。

中世ヨーロッパの服飾関係の本は大学時代から色々漁っていましたが、この本がダントツのお気に入り。ドレス有り、聖職者の衣あり、甲冑あり(少ないけど)。

大学時代、ほぼ1年間、繰り返し借り続ける(朝返却して、お昼休みに再度借りるとか)と云う迷惑行為をしでかし、遂には全ページ、カラーコピーでスクラップ。やっとこネットで中古本に出会えたため、購入するに至ったという…とても時間とお金が掛かった本でした。

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