2007.05.10.Thu 03:25:10
(右上リンク:原文)
Metamorphosis of a Death Symbol; The Transi Tomb in the Late Middle Ages and the Renaissance.: The Transi Tomb in the Late Middle Ages and the Renaissance (California Studies in the History of Art, 15) (ハードカバー)
Kathleen Cohen (著)
(左上リンク:和訳版)
『死と墓のイコノロジー—中世後期とルネサンスにおけるトランジ墓』
キャスリーン コーエン (著), Kathleen Cohen (原著), 小池 寿子 (翻訳)
きっと今後何年待ってもAmazonにレビューが上がることが無いだろう的1冊。安くないので、気になる方はまず、図書館でお取り寄せしてみてください。ちなみに、でかくて重いので収納スペースにも困ります。
写真が沢山収録されています。
どんな写真かなーとか思ったら、一発Googleの画像検索してみて下さい。検索ワードは"transi"。骨皮筋衛門な画像が結構出てくるかと思います。ミイラとか苦手な人は見ない事をお勧めします。限りなくミイラですが、ミイラより若干…生っぽい程度の絵が沢山出てきます。
この本を所持していると、大体の人には「悪趣味」と云われます(経験談)。
内容的にはまず一般受けしません。
ざっくり云うと中身は、黒死病の前後で、キリスト教圏の人々の「死」の捉え方がどう変わったのか、です。(*ありがちですが、王侯貴族と聖職者の資料ばっかです)
救われるのはどうすれば良いんだろう、という当時の方々の悩みと結論が墓像にこーんな形で現れてみました!という…。
ページを繰っても繰っても、骨!皮!骨!皮!みたいな、そんな本です。
個人的には超お勧めなのですが、表紙もタイトルも「読みたい!」って思わせる何かが何も無…げふげふ。
歴史に疎くても大丈夫。
予備知識が無くても大丈夫。
読み物として楽しめる本です。
内容は軽くさくさく読めます。
本が物理的に重いだけで。
*この記事は、booklog投稿日時に合わせた投稿日設定がされています。
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