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夏至

のんびる:のんびりの動詞形。のんびりする、と同義。

2024.09.22.Sun 02:39:14
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2010.10.21.Thu 00:47:47
なぜ企業は英語を公用語化したがるのか

うちは外資ですけど、日本にある東京本社も工場も研究所も普通に公用語は日本語なんだけども。

うちの上司(アイルランドの人)の日本語は、時々危なげですが、結構ペラペラなこともあり、「よりcomfortableに話せる言語で良い。日本語で良いです。私が、もし意味が分からないということがあったら、訊きます」と周囲にも云っています。

要は、より正確に、素早く、余り構えずに済む言語を使うのが良いというスタンスです。

だって、「本当はこう云いたかったけど、云わなきゃって程じゃなかったし、どう云って良いか分からなかったから黙ってた」とか「自分の発言が相手に通じなかったけど、ま…どう云い直すかも分かんないし、うやむやだけど、こんな風な理解してもらってるって解釈しておけばいっか」となりがちだし、何より、日本語で説明したら2分なのに、単語が出て来なくて、あーとかうーとか云ってる内に何倍もの時間が掛かったら時間の無駄。何より、精神的にも疲れるんじゃ、よっぽどのことが無ければ、相談/報告/情報共有することを避けようとしてしまうじゃないですか。面倒だなあとか云って。それじゃ意味が無いんですよね。

私自身は、上司と話すときは英語ですが、偶に単語が出て来ないと、単語レベルで日本語を使います。で、相手がそれを理解しない場合、英語で「こんな感じの意味なんだけど」と説明をした上で、「で、これって英語で何て云うんだろう」と訊くと、ものっそ早い。後は、同じことを2回訊かないで済むように、きっちり頭に叩き込むだけ。

そんな環境に居て、こういう記事を見ると「会社内の公用語を英語にする」ことで何を狙っているのかが気になって仕方が無い。何かメリットがある筈だ。

ただぶっちゃけ、英語で会議とかって、相手がペラペラなら良いですけど、皆ビミョーな英語な場合、どうなんだろう。ネイティブの人と話をしながら「そうかこういう表現があるのか」と云うのを一個一個積み重ねて、その表現を自分でも使ってみて、着実に自分のものにしていくって云う過程は経験し辛そう。

うちの工場は300人居るか居ないか程度の従業員数ですけど、英語が話せる人ってそんなに多くはないです。

マネージャクラスでも、海外からのゲストが来ても、自分の仕事の説明はもとより、自分の意思を伝えることも出来ず、部署内で英語出来そうな人を通訳代わりにするとか、下手したら部署内に居なくて、他部署からお借りするとか。「現場ラインの人はまだしも、マネージャがそれじゃ駄目と去年 Asia-Pacificのpresidentに云われて、マネージャクラスの英語特訓が工場をあげて行われるようになった次第です。

かく言う私も、他部署の、日本語でだって何が書いてあるんだか分からない資料を英訳してくれと依頼が来たり(お偉いさんへのプレゼン資料とか…)、電話会議参加者では英語で応答出来るか不安なのでちょっと来て欲しいとか、ありましたしね。

英語でメールが来ると、他に宛先に英語が理解出来そうな日本人が入っていれば、電話で訊いたり、メールで「これってどういう意味?」と通訳でもない相手に訊くってパタンもよくあったり。

下手すると、ccにも入っていない無関係の英語メールを転送して来て、この内容教えてって。観ると、下迄ずらーっと内容があるチェーンメール。え、これ全部下から読んで意味訳せってか…と冗談みたいな話とか。

過去身近な同僚で最凶だと思ったのは「英語だったから読まなかった。だから自分にアクションが振られているとは思っても居なかった。自分に何かさせたいんだったら日本語で書くべき」と海外からのメールに対して文句云ってましたけど。取り敢えず、自分がいる会社の本社はイギリスなんだぞと心の中でツッコミ入れてみたり。

「(exciteとかの)翻訳ツールにコピペしたけど、あんま意味分かんなかった。何となく、今迄の話の流れと、出て来た単語から、こんな意味だろうか、と推測はしてみたんだけど…」と云う、英語が苦手ななりに努力する人は好感がもてる。努力することに価値があるかどうかはさておき、自分の仕事外のことを丸投げされるのはやっぱ面白くない。
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