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夏至

のんびる:のんびりの動詞形。のんびりする、と同義。

2024.09.21.Sat 18:33:21
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2011.03.12.Sat 12:16:42
地震が発生した時、私は4代前の上長と話をしていました。
(と云うと随分前のように聞こえますが2年位前の上長です)

あ、揺れてる…と余震を感じていた訳ですが、それが案外大きくなって来たので、「あらまー…結構大きそうですね。やっぱり、学校で教わった通り、机の下に隠れるべきなんですかねえ」と暢気に話をしつつ席に戻りました。いよいよ大きくなり、書類ファイルとかは棚から落ちてくるし、天井の塗装もぱらぱら剥がれ落ちてくるしで、ひとまず机の下に隠れてみました。

増々酷くなる揺れ。
少し収まって来たかと思って、他の人達はどうしたんだろうと、揺れている中そーっと机の下から顔を出すと、部屋の方々の内、最後数名がヘルメットをかぶって脱出する姿が。何と、皆避難していたのです。暢気に机の下に隠れていた私はすっかり逃げ遅れた訳で。急いで机の下に配置してあったヘルメットをかぶって追いかける。

何を考えたのか、同じく机の下にある鞄をひったくって。
後になってみれば、鞄よりコートとか車の鍵とかもっと他に掴んでくるものはあった筈なんですが…。コート掛けは席からも出入り口からも遠かったので、寄らずにスルー。いやもう薄いインナー+薄いVネックセーターだけで吹き曝しの中待機ですぜ。

取り敢えず家族の安否確認しなきゃ…と父の携帯にメール。
そして実家に電話。電話繋がらない。
東京の祖母さんの携帯に電話。繋がるけど出ない(いつものこと)。
父の携帯からメール返信が無く(後で「マニュアル受信」しないと新規メール受信出来なくなっていたことを知った)心配になったので、父の携帯に電話。繋がって取り敢えず安否確認完了。

軒並み携帯メールもうまく作動しないので、twitterとfacebookを思い出してみる。自分は大丈夫でっせ!って意味で twitterにつぶやきを一発。後は、対海外も含め、facebookに投稿。

さて、毛布の配布はあったのですが、それは現場の作業衣を着ている人優先で、貰えず。外で待つこと40分強。まだ暫く待機のため、車の鍵を持っている人は、車内待機も可とのことだったので、同じ部署の人の車に入れてもらいました。あったかー!風無いだけでも全然違う。でもエンジン掛けてもらって、暖房入れてもらいつつ、レディオベリーに耳を傾ける。

20分程度そうしていたら、また集合が掛かったので、外へ。余りの寒さに、毛布を持っている同僚に中に入れてもらいました。めそめそ。今度こういうことあったら鞄じゃなくて上着引っ掴むね。

色々ご注意があり、「私服(=作業着ではない)で且つ車の鍵を持っている人は、点呼担当者に連絡をして帰っても良い」と言う指示があったのですが、私の車の鍵はコートのポケットの中。もう待ってるしか。

工場の中でもパッと観て一番損壊しているのが、私の所属部署の建物だったので、うちの部署以外の方々が順次服や荷物を取りに建物へ。うちは最後、引率されながら、危なく無さそうなルートで部屋へ。

「急いで出て下さーい」と言われる中、金曜にする筈だった仕事もそのままだし、何より、建物が壊れているので、もしかしたら月曜も休みかもしれない…と自宅待機中も仕事出来るようにと、まず真っ先にノートPCを鞄に突っ込んでみました。後はコートを引っ掴み、室内用のアウターはそのままに。渋滞にハマったら帰るのに時間掛かりそうだし…と一緒に居た人と一緒にトイレにまで寄ってでてきました(笑)

月曜出社かどうかについては追って連絡との部長からの御達しを受けて、車に乗り込んで会社を出ようにも渋滞が酷いこと酷いこと。信号機が動いていなくて、おまわりさんが交通整備してくれていました。

車が動かないのを良いことに、車内で携帯いじり。facebookには海外支社の人達が多くいるので、うちの工場の従業員で死傷者ゼロと速報を入れました。後はノロノロ自宅へ…。

帰ってくる途中は、大谷石のブロック塀が壊れているのを、住民達が積み直している光景がちらほら。

自宅に着いたら、母は無事でしたが家が凄いことに。
自室の余りの惨状に、いっそ模様替出来ていいかもねとか暢気なわたくし。

地震後の自室
ちなみにこんな感じ。

本棚が倒れ、ドアをブロックしているので、ドアの開閉がままなりません。他も押し入れの物が外になだれてしまい、窓へのアクセスもならず。天井のヒビもまた一層派手に。

でも同じ市内の友人知人宅は断水・停電中だったにも関わらず、我が家は普通にライフラインは残っていました。何が出来る訳でもないので、会社PCを会社のネットワークに繋ぎ、チャットとメールをオンに。続々と海外から来る大丈夫かメッセージ。ひたすら工場けが人も無しと伝えつつ、実況中継。

実況ついでに、facebookも更新。人生でこんなにfacebookを使う日が来ようとは。そうしている内に、東京支社の人とも連絡がついたり。そして部長にチャットで捕まってみる。大宮に出張に行った同僚からも大丈夫のメッセージが。

それにしても、余震が恐くて…と泣いている人も居たのに、足下ががくがく来る訳でもない私はきっと危機管理が出来ない人なんだなあと実感しました。えらくまったりと、食糧と水分を確保し、そのまま就寝。初めて飲む花粉症の薬のせいか、余震で目を覚ますこと無く約12時間寝続けました。

同僚から次々メールが入って。女性陣は怖くて寝不足だとか。ごめん、こんなにたっぷり寝てて的な気になりました。
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とりあえず
無事でよかった
震度強かったのに報道では栃木の情報が全然ないので…友人知人が心配でした。
うちも家族は無事だったけど連絡つくまでは心配でした。
mahime: 2011.03/14(Mon) 09:23 Edit
Re:とりあえず
震度大きい割に、海が周辺に無いせいか、あっという間にメディアの目は東海沖へ…。栃木・茨木・群馬は良い塩梅にスルーされてるなあと。

うちの父の会社は死者が出たので、一週間自宅待機ですだ。いやもう…。連絡着かないとドキッとするよね。でも災害時は、家族の安否確認が優先かねってことは余り友人知人にメールとか電話はしないで(そもそも繋がらんし)、大人しくしてました。後はツイッターとかfacebookとかブログとかを巡り乍ら生存確認を…。
2011/03/14(Mon)
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