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夏至

のんびる:のんびりの動詞形。のんびりする、と同義。

2024.09.23.Mon 00:18:13
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2008.01.10.Thu 02:36:55
昨日、手順書を作るように云われたのを、時間がないんでちょっと今は無理ですとやんわり断ってみました。

最近、担当のある製品に関して、システム諸々が変更されたので、発注から搬入までのプロセスが以前と似つかない位に変更せざるを得なくなり、今は如何にその中で自分の仕事を減らし、効率よく作業出来るかと云う点でもぞもぞやっています。まだ、模索中で、やりとりしている相手に「こういうプロセスに変更することになったんだけど、今後の仕事運びとしてこんなのどう?」と提案をして、近々決着が着きそうな感じ。

そんなこんなで、手順書を作れと云われたんですが、難しいですね。少なくともこれは私の仕事ではないんだよなあと思ってみたり。単純に時間が足りないのもあるけど、誰もがその業務を出来るようなマニュアルを作る、というのは結局の所、課長とかなんですよね。確かに、誰かが休んだ時に、穴があいたまま誰にも補えないというのも困りものなんですが、誰もが出来るようになった途端、その業務をやっていた人は、急に「仕事のできない人」になってしまうんだ、ということに最近になって漸く気付きました。

本当は、誰もが仕事ができるようなマニュアルを作れるというのは、凄いことの筈なのに、作ってもそう評価されることは無い。「なーんだ、ただ自分がやっていた業務を書いただけじゃない」とか云われてみたり、「誰にでも出来るような仕事しかしない人なのね」とか評価されるだけという。「工数を割いて、自分の首を絞めるような仕事は最低だ」というのは父の言葉でしたが、多分、コレにあたる。結局、誰にでもその業務が出来るマニュアルを作った途端、もっと安い賃金でその仕事をしてくれる人にその仕事が回っていって、マニュアルを作った人はその業務においては要らない人になってしまう。

勿論、もっと違う仕事をしたくて、その時点でやっている仕事を減らしたいとか、管理職で課を運営して行く上で必要だからとか、要は仕事の質を上げる為にマニュアルを作るのは正しいと思うのだけれど、多分、そういうマニュアルは、私は作ってはいけない。

最近になって、漸く、少ないのだけれど、私にしか分からない業務というのがぽつぽつとでてきました。理想は、課がスムーズに運営できるように、その人にしか分からない、できない、という業務は減らして、誰もができるようにしましょう、なんでしょうが、競争社会で勝ち残って食って行くには、いかに、自分にしか出来ない仕事を保つかということだったのかー…みたいな。

過去の手順書を見ても分からない、その業務が全く出来ない、ということを先輩の派遣さんと嘆いていましたが、今思えばその手順書が正解だったんだと思うに至りました。その紙を見ただけで、誰にでも出来るようだったら、それまでその業務をしていた人って要らないんですもんね。よっぽど、そんなのが関係ない位に仕事がばりばり出来てしまう人は別ですが。

「xxやるにはどうすれば良いんですかね」
と訊かれたらまず手順書を渡す。
「分からないので教えて下さい」
と云われても
「私がやりますから」
と最終的に何にも教えない。

意地悪で教えないのとは違うのだけれど、多分、どんどんアイディアが浮かんで、どんどん現行でやっている仕事を減らさないといけないような人とかでない限り、教えないのが正解。

同じ仕事で、他人と競うとか、まるで学校の試験で点数を競うようなことをするのは消耗戦でも、違う分野で自分の仕事を確保する、「この分野だったら私は誰にも負けない」というのを作るというのは達成感があって楽しいのかもしれない。

本当につい最近になってそう思うようになりました。
後、半年も過ぎたらまた違う風に考えているかもしれないのだけれど。

でもこう思う前、先輩の派遣さんと、どうしてもっと良い手順書を作らないんだろうとぶちぶち文句を云っていた頃に、手順書を作るようにと云われていたら、きっと引き受けて、すっごい細かい手順書を作って、自分の首を締めていたかもしれない。

しかし、課長も部下の業務が分からないって、不便じゃないのかしら、とか思うこともしばしば。上司に訊いても分からないし、全体像も分からないし、とかいうともう関連部署の担当者とかに片っ端からコンタクトをとって、自分用ノートをせっせこ作成。ものによれば電子ファイルで作って個人ドライブに保存もしますが。多分、このノートが私だけの財産で、なおかつ、ご飯を食べて行く為の大事なネタになるんだなーとか思ってみる。

以前、私の後に同じ課の仕事に就いた人に、「高田さんのとっているノートってなんか凄い細かく書いてありそうだけどコピーさせてもらえない?」って頼まれて、その時は何も考えないで「いやー…でも余り正確さに自信がないので」と断ったのだけれど正解でした。よかったよかった。

ああ、せこいよ、自分。
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