2010.04.18.Sun 23:00:25
『アリス・イン・ワンダーランド』
監督:ティム・バートン
アリス・キングスレー:ミア・ワシコウスカ
いかれ帽子屋 (マッド・ハッター):ジョニー・デップ
赤の女王:ヘレナ・ボナム=カーター
白の女王:アン・ハサウェイ
芋虫 (アブソレム):アラン・リックマン
ハートのジャック:クリスピン・グローヴァー
想像力豊かな19歳のアリスは、退屈な男ヘイミッシュから求婚され、困惑して逃げ出してしまう。すると彼女の前に懐中時計を持った白いうさぎが現れる。うさぎのあとを追ったアリスは、あやまってうさぎの穴に転がり落ちてしまう。アリスがたどり着いた先は、アンダーランドと呼ばれるワンダーランド。その不思議な国は、独裁者・赤の女王によって支配されており、そこに暮す奇妙な住民たちは暗黒時代を終わらせる救世主の登場を待ちわびていた。そして、彼等はアリスこそがその救世主だという…。
(goo映画 あらすじ より)
微妙なネタバレを含むので、感想は「続き」リンク先に隠しておきます。
監督:ティム・バートン
アリス・キングスレー:ミア・ワシコウスカ
いかれ帽子屋 (マッド・ハッター):ジョニー・デップ
赤の女王:ヘレナ・ボナム=カーター
白の女王:アン・ハサウェイ
芋虫 (アブソレム):アラン・リックマン
ハートのジャック:クリスピン・グローヴァー
想像力豊かな19歳のアリスは、退屈な男ヘイミッシュから求婚され、困惑して逃げ出してしまう。すると彼女の前に懐中時計を持った白いうさぎが現れる。うさぎのあとを追ったアリスは、あやまってうさぎの穴に転がり落ちてしまう。アリスがたどり着いた先は、アンダーランドと呼ばれるワンダーランド。その不思議な国は、独裁者・赤の女王によって支配されており、そこに暮す奇妙な住民たちは暗黒時代を終わらせる救世主の登場を待ちわびていた。そして、彼等はアリスこそがその救世主だという…。
(goo映画 あらすじ より)
微妙なネタバレを含むので、感想は「続き」リンク先に隠しておきます。
ストーリーは期待しないこと。
ディズニーの大衆映画であるという制約を受けているのかどうかは分からないところですが、ダークなにおいは余りさせない物語になっています。話の筋が特に面白い訳では無くて、どちらかと云うとキャラ萌え映画な印象を受けました。
この映画で真っ先に私のテンションを上げたのは、芋虫アブソレムの声を聞いた時。それまではかなりどうでも良さげで。アラン・リックマンだよ。芋虫の癖に、芋虫の癖に。とか思いつつ、声を聞いていると、あーら不思議。顔がアランに見えてくる(…)。なんかアランスネイプ顔に見えたんです。ジョニー・デップとミア・ワシコウスカ目当てで行ったので、他のキャストは確認すらしていませんでした。もう良いよ、アブソレム主役で。アブソレム1時間でも2時間でも喋り続けてくれて良いよ。そういう映画だったら普通に1800円払ってでも観に行きますとも。
ちなみに私は赤の女王萌えです。
(アブソレムはキャラじゃなくて、単純に声と発音が好き)
何、あの犯罪的な可愛さ。
と云うか、先に「ディズニーの大衆映画」でダークなにおいがしない、と云っておき乍らこういうのもどうなのか…ですが、この映画、確かに「アンダーランドでの経験を通じて成長するアリス」という主軸があるのですが、「赤の女王が主役」と観ると、確かにこの映画はティム・バートンの映画なんですよね。
他とは異質な主役の、孤独や負の感情の葛藤。
赤の女王は、ヘレナ・ボナム=カーター演じたから余計そう感じるのかもですが、どこか『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のミセス・ラヴェットを彷彿とさせる感が…。
しかし、赤の女王が何故ここまで孤独になってしまったのか、その理由が分かりません。「愛より恐怖よね」って本当に名台詞だと思います。両親の愛も、家臣の信頼も、遂には長女であり乍ら、家督までも全て妹の白の女王に奪われる。何故ここまで、失い続け、奪われ続けなくてはいけない立ち位置に居るのか。
彼女の「奇形」さが原因なのか。見た目で判断されがちと云いたいのか。白の女王のケースで観ると、見た目で騙されている感たっぷりとか。異質なものは、周囲と解け合うことが無い。女王の周囲のおべっか使いな家臣たちは偽の鼻や耳、腹を付けた、偽奇形。「偽」でも赤の女王同様に奇形にならなければならなかった。
赤の女王=「悪」の象徴
白の女王=「善(正義)」の象徴
でもこの「善(正義)」を象徴するかのような、白を纏う女王様。限りなく黒いですよね。白い髪。白いドレス。くるくる軽やかに回る姿は、まさにディズニー映画に出てくるお姫様です。でもその白く塗り固められた肌の下には何が隠されているのでしょうか。
髪が白いのに、眉が黒い。最初にポスターを観た時は、何この色…と違和感がありました。その後は、これは単に目鼻立ちをくっきりさせる為か、と思ったものですが、帽子屋のメイクとCG処理を観ても、敢えてこのどぎつい色を残す理由は無い筈なのです。と、すると、白の皮を被っているけど、実は「赤」よりも濃い、「黒」な彼女が本性としてあるのかなあ。
「殺生はしない」とは云っていましたが、これはあくまで「自分の手は汚さない」と云う意味なだけで、「他人の手を汚させて、自分のモットーを守る」と云うスタンスは果たして本当に「白」なんですかね。「自分で決めたことの責任は持ちたくない」とも取れる気がする。時に、最後、姉に対する判決は残酷極まりないと思うのですが。慈悲深き美しい女王って誰のことだ。そんなものがどこに居た。
見えないだけで、姉より怖いんじゃ疑惑。本当は血を見るのも好きなんだろう、と云う印象を受けました。
それにしても、この最終判決のシーンって怖いですよね。
この冷血な判決を下す女王も女王なら、その周囲のものは誰も異論を唱えない。最後に帽子屋のダンスで誤魔化されている感がたっぷりなのですが、問題は解決していないんじゃ…。 帽子屋が赤の女王をあそこまで憎む理由も理解出来ませんでした。てっきり大切な人が、赤の女王に首を刎ねられたのかとか思ったんですが、そうでも無いようですよね。楽しかった日々が失われただけで、あそこまで人を憎めるのか、よく分からない。 今回の映画は分からないことだらけでした。DVD出たらもう一回観てみようかなあ。 アリスは絵的に綺麗で好きでした。 色白で、不健康そうで、しかめ面みたいな固い表情に、中性的な何とも云えない色気を感じました。あのアリスは私も好きです。剣を振るう姿は美しくなかったですが、あんなもんですよね。トレーニング受けた訳でもなく、急に鎧着て戦えって…買っただけでも十分です。でも首を落とすあの残酷さは…なあ。
ディズニーの大衆映画であるという制約を受けているのかどうかは分からないところですが、ダークなにおいは余りさせない物語になっています。話の筋が特に面白い訳では無くて、どちらかと云うとキャラ萌え映画な印象を受けました。
この映画で真っ先に私のテンションを上げたのは、芋虫アブソレムの声を聞いた時。それまではかなりどうでも良さげで。アラン・リックマンだよ。芋虫の癖に、芋虫の癖に。とか思いつつ、声を聞いていると、あーら不思議。顔がアランに見えてくる(…)。なんかアランスネイプ顔に見えたんです。ジョニー・デップとミア・ワシコウスカ目当てで行ったので、他のキャストは確認すらしていませんでした。もう良いよ、アブソレム主役で。アブソレム1時間でも2時間でも喋り続けてくれて良いよ。そういう映画だったら普通に1800円払ってでも観に行きますとも。
ちなみに私は赤の女王萌えです。
(アブソレムはキャラじゃなくて、単純に声と発音が好き)
何、あの犯罪的な可愛さ。
と云うか、先に「ディズニーの大衆映画」でダークなにおいがしない、と云っておき乍らこういうのもどうなのか…ですが、この映画、確かに「アンダーランドでの経験を通じて成長するアリス」という主軸があるのですが、「赤の女王が主役」と観ると、確かにこの映画はティム・バートンの映画なんですよね。
他とは異質な主役の、孤独や負の感情の葛藤。
赤の女王は、ヘレナ・ボナム=カーター演じたから余計そう感じるのかもですが、どこか『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のミセス・ラヴェットを彷彿とさせる感が…。
しかし、赤の女王が何故ここまで孤独になってしまったのか、その理由が分かりません。「愛より恐怖よね」って本当に名台詞だと思います。両親の愛も、家臣の信頼も、遂には長女であり乍ら、家督までも全て妹の白の女王に奪われる。何故ここまで、失い続け、奪われ続けなくてはいけない立ち位置に居るのか。
彼女の「奇形」さが原因なのか。見た目で判断されがちと云いたいのか。白の女王のケースで観ると、見た目で騙されている感たっぷりとか。異質なものは、周囲と解け合うことが無い。女王の周囲のおべっか使いな家臣たちは偽の鼻や耳、腹を付けた、偽奇形。「偽」でも赤の女王同様に奇形にならなければならなかった。
赤の女王=「悪」の象徴
白の女王=「善(正義)」の象徴
でもこの「善(正義)」を象徴するかのような、白を纏う女王様。限りなく黒いですよね。白い髪。白いドレス。くるくる軽やかに回る姿は、まさにディズニー映画に出てくるお姫様です。でもその白く塗り固められた肌の下には何が隠されているのでしょうか。
髪が白いのに、眉が黒い。最初にポスターを観た時は、何この色…と違和感がありました。その後は、これは単に目鼻立ちをくっきりさせる為か、と思ったものですが、帽子屋のメイクとCG処理を観ても、敢えてこのどぎつい色を残す理由は無い筈なのです。と、すると、白の皮を被っているけど、実は「赤」よりも濃い、「黒」な彼女が本性としてあるのかなあ。
「殺生はしない」とは云っていましたが、これはあくまで「自分の手は汚さない」と云う意味なだけで、「他人の手を汚させて、自分のモットーを守る」と云うスタンスは果たして本当に「白」なんですかね。「自分で決めたことの責任は持ちたくない」とも取れる気がする。時に、最後、姉に対する判決は残酷極まりないと思うのですが。慈悲深き美しい女王って誰のことだ。そんなものがどこに居た。
見えないだけで、姉より怖いんじゃ疑惑。本当は血を見るのも好きなんだろう、と云う印象を受けました。
それにしても、この最終判決のシーンって怖いですよね。
この冷血な判決を下す女王も女王なら、その周囲のものは誰も異論を唱えない。最後に帽子屋のダンスで誤魔化されている感がたっぷりなのですが、問題は解決していないんじゃ…。 帽子屋が赤の女王をあそこまで憎む理由も理解出来ませんでした。てっきり大切な人が、赤の女王に首を刎ねられたのかとか思ったんですが、そうでも無いようですよね。楽しかった日々が失われただけで、あそこまで人を憎めるのか、よく分からない。 今回の映画は分からないことだらけでした。DVD出たらもう一回観てみようかなあ。 アリスは絵的に綺麗で好きでした。 色白で、不健康そうで、しかめ面みたいな固い表情に、中性的な何とも云えない色気を感じました。あのアリスは私も好きです。剣を振るう姿は美しくなかったですが、あんなもんですよね。トレーニング受けた訳でもなく、急に鎧着て戦えって…買っただけでも十分です。でも首を落とすあの残酷さは…なあ。
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